いきなりですが、貸株サービスをご存じでしょうか。
私はなんとなく聞いたことはあったものの、信用取引のサービスの一部だろうと思い込み、現物のみで運用している私には無縁だと思っていたため、つい先日まで知りませんでした。
ところが、しっかりとサービス内容を確認してみたところ、通常通りに取引も可能でありながら、保有している株を証券会社に貸し出すことで金利がもらえるという、まさにメリットしかないサービスであることが分かりました。
しかも、配当金や株主優待などについても楽天証券であれば「株主優待・配当金自動取得サービス」、SBI証券であれば「優待優先」、松井証券であれば「権利取得優先」といったように、貸株サービスを申し込む際に、その時のみ自動で返却が行われるような設定をすることで、それらも通常通りに手にすることが可能となっています。
NISAで買った株に関しては対象外ですが、特定口座で多くを保有している人にとっては、これを利用しない手はないと思います。
私は今週初めに利用している3つの証券会社全てで貸株の設定をしましたが、中長期で保有するつもりのトレンダーズは2%、既に長らく保有している業績が赤字で無配のシンバイオ製薬も貸株金利は2%となっています。銘柄ごとの金利がどうなっているかは、楽天証券であれば、銘柄ごとの「市況状況」の中の下部に「貸株金利」があり、そこに表示されています。
金利の計算方法は「受渡ベースの貸出数量×当日の評価額×銘柄ごとの金利÷365」で日々計算され、翌月にまとめて入金されるパターンが多いようです。
ちなみに、さきほど今週の金利がどうなったかを、私がメインで利用している楽天証券のサイトで確認したところ、72.37円分の金利が既に発生していました。流動性のある銘柄は楽天証券の場合、貸株金利が0.10%であることが多いようですが、それでも銀行に預ける際の金利の多くが0.001%であることを考えれば、非常にお得かと思います。
詳しくは利用されている各証券会社のサイトなどで確認することをオススメしますが、塩漬けになってしまっている株を保有している場合も、金利がもらえるのであれば、無駄ではなくなるかと思います。
ただ、個人的には塩漬け株は早く損切りして、その資金で別のポテンシャルのある銘柄を買った方がいいかとは思いますが、とりあえず、貸株サービスをまだ設定されていない方は設定してみることをオススメします。
※下記は今週の貸株による利益です。