せんせーのズバこれ!「NO.002 正興電機製作所」

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皆さん、こんにちは。自宅でネット株のせんせーです。

ここではズバリと注目銘柄を紹介していきますが、今回、当コーナーの記念すべき第1号として取り上げる注目の銘柄は、ズバリ「正興電機製作所」です。

まず、正興電機製作所の概要からみていくと、同社は福岡に本社を置く1921年創業の長い歴史を誇る企業で、九州電力や日立と密接な関係があり、主要な株主にも西日本鉄道らとともに名を連ねています。事業については「情報と制御の独創技術で未来を創造する」をスローガンに掲げ、主に電力や環境エネルギー分野において、制御・情報システムの技術を幅広く展開しています。

では、次にこの企業の何が注目なのかをみていきますが、まず、2019年10月にNTTドコモ九州らと5Gを活用したロボット警備サービスにおける実用化に向けた協働検討に関する覚書を締結しており、5Gの材料を持っています。

警備ロボットは労働人口の減少という点でも今後求められてくるでしょうし、特に今回のコロナのように人が出歩くのが難しい状況になった時にも、ロボットを遠隔で操作して警備に当てるという活用もできるのではと想像ができます。

その他にも同年11月には、2020年7月より営業運転が開始予定の東海道新幹線の新型車両「N700S」に、正興電機製作所の断路端子台が搭載されたほか、2020年1月にも同社の調光フィルムSILFがトヨタ救急車に採用されています。

さらに2020年4月1日には、最大30人を同時に非接触で温度を測定できる検温サーモカメラ(AIでの顔検出機能搭載)の販売を開始しています。検温サーモカメラは、既にザインやアイリスオーヤマ、新千歳空港にも採用された北海道のエコモットなども出していますが、コロナと共存していく時代には必須ですし、経済活動再開と共に需要の高まりが容易に想像できます。特に九州地方においては、エコモットが地元の新千歳空港にて採用されたように、より強みを持つのではと想像ができます。

材料以外の面もみてみると、時価総額は113億円(5月13日終値基準)で発行済み株式総数も1,260万株なので、値動きも比較的軽めです。

業績については4月27日に出された2020年12月期第1四半期の決算では、コロナの影響もあり前年同期比から売上高が22.7%減の58.89億円、営業利益21.3%減の3.34億円、経常利益30.6%減の2.94億円、最終損益2.4%増の2.89億円でしたが、コロナ下でもしっかり黒字は確保できていますし、さらに年間配当20円と株主優待制度(クオーカード)も設けています。

月足チャートは、2017年の秋に東証へ上場した銘柄であり、そこを基準にしてみた場合には2019年9月の690円が最安値ですが、今回の3月中旬のコロナショックでは800円前後で踏みとどまっています。

このように材料が豊富でかつ業績もまずますで、コロナショック時でも800円前後で踏ん張ったことを考慮すると、5月13日の終値である902円から下がっても下値は800円前後であると想定でき、逆に800円台を掘るようであれば、テーマ性も考慮し、買っておいても良い水準ではないかと感じています。

それでは今回の「ズバこれ!」は以上です。

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